夜明け前より瑠璃色な -Brighter than dawning blue- 感想8 翠ルート

翠ルート終了。

みどりん可愛いよ...って何か同じこと書いた記憶g(オイ


彼女が抱える悩みは音楽が自分と家族を結びつけるものでしかなかったということと、それができなかったことによる家族との隔絶感。

それを話したこともあり、達哉と翠の距離は縮まっていきますが、その裏で支えようとする菜月や麻衣が健気だなと。杯交わして姉妹の契りまで...

二人の後押しもあり、付き合うことになると。
菜月編とは逆の方向で、翠と菜月の友情が見られたのもよかったなと。

そして、父親に聞かせて仲直りするためにとクラリネットの練習をすることに。


その途中での菜月の料理も印象的。カーボンとまで呼ばれたほどだったのに、見事に作る...
どれだけ大変だったのだろうと。それすらいとわない友情ってやつですね。


最初は課題だった曲の楽譜を見ることもできない。けれどをそれを克服していく。
そのとき、いい曲だなと翠たちは気づき、完成に近づくが、伴奏を頼んでいた先生が演奏できなくなる。

困った時、思いついたのがフィーナ。彼女は快く引き受ける。


練習が進んでから、翠たちは菜月と達哉にその曲を聴かせる。
その理由は落ち込んでいる自分を昔会った二人とイタリアンズが気づかせてくれたから。足りないものが笑顔だったということも。

菜月がいうように、ただの通りすがりにすぎなかった。でも、そんな一瞬一瞬でも他人に何かを与えることができるのかもしれない、そう思うと一期一会を大切にしたいと思いました。

しかし、本番直前で絶望的な出来事が。聴かせたかった両親が戻ってこれないと。
そんな中、達哉はコンサート会場にまで行き、不審者扱いされながらも必死に二人に会おうとする。そして、接触に成功し、翠がクラリネットを練習していたことを伝える。そして彼女の気持ちも。

父親の蒼一は翠に失望してなんかいないといい、母親の和紗の提案でそのまま聴きに行くことに。

けれども、肝心の本番で最後の関門が。
この状況にトラウマを持つ翠が演奏できなくなる。

何が必要かを考え、思いついた達哉は蒼一に翠の隣にいてくれるように頼み、フィーナは和紗にピアノの席を譲る。

それで翠は演奏ができるようになり、さらにその途中で蒼一が家族で演奏したかったのだということを気づかされる。家族全員が昔のような一緒の形を取り戻したいと思っていたことをも。






「思い出したくなるような思い出を作れた自分に、感謝しなくちゃってね」


途中であった仁さんの言葉に近い形で締めくくられたのは震えがきました。

まさかエンディングでここに来るとは。

いつか翠のことを思い出すのだろうかと自問して、何年後でも思い出すというものが流れて、さらにエンディングの途中から出ていた翠の子供のころの家族の写真が最後に今の形に変わるところも。

ストーリーは主人公は恋人でありながらも、問題にはある意味外部にいたのですが、元から近い関係の人が多かったりした上に、そうでない人は月人だったりで、そのどれにも該当しない翠だったからこそできた物語かなとも。