夜明け前より瑠璃色な -Brighter than dawning blue- 感想7 菜月ルート

菜月ルート終了。

FAとでオーガストでは二作品プレイしていますが、初めてのはっきりした三角関係も発生。

話の主な点は三角関係と、昔の「約束」。これに菜月の進学でしょうか



正直途中までは何よりもみどりん可愛いよt(待

ただ、逆にそれが達哉や菜月が互いを思っていることに気づく一因になってしまうと言う損な役回りだと。


達哉に振られても笑って菜月の方に送りだしたり、菜月と久しぶりにあったとき、翠という友達を失うのが怖いという菜月に、なかったことにはできないんだから辛いのを乗り越えて、これから
もっと仲良くなれる、だから前向きにと菜月を励まし、それで前向きになれた菜月に

「これでまた私は幸せに近づいたよ。前向きな友人を持つことは、幸せにつながってるでしょ」

と言い、背中をはたいて送りだす。



「ったく、あんなの続けられたら、こっちが泣いちゃうっての……朝霧くんの……アホ」


とつぶやいたり、菜月が行く際に瞳を潤ませていたりするのに...

ただ底抜けに明るいのではなく、こういった明るさとは別の強さと優しさが彼女の魅力なんでしょうね。



達哉は翠の誘いを断り、菜月のもとへと行き、遠距離恋愛になってもと、付き合うことになる。

しかし、本当みんなが背中を押し続けていたよな...不憫な翠の他にも、さやか、仁、麻衣、フィーナ、ミアと...幸せすぎるよ、こいつら。

カーボン返上のための料理の練習とか見てて健気な場面も多いと。付き合う前からですがすぐ真っ赤になるところもいいですし。

それでも、やがて来る菜月の進学と言う別れと、達哉が思い出せない「約束」が引っかかり続ける。

そして、それが重なり、約束を覚えていないと言ってしまったことで亀裂が走る。

思いだそうと必死になる中、初デートで菜月に買ってあげた犬のぬいぐるみがそれを導く。

ナポリタンを飼う前に、初めて見つけた犬のことを。
獣医を見つけられずに死んでしまった犬のことを。


そんな大切なことを忘れてしまっていたことを悔やんだ達哉は雨の中、その犬の名前があるネームプレートを探し、見つけたものの倒れてしまう。

目覚めたとき、泣いている菜月が目の前にいて、犬が亡くなった時に達哉が倒れていたことを聞かされる。そして、記憶の中の幼い菜月は犬が死んだことに泣いていたのではなく、達哉が死にかけたことに対して、自分を責めて泣いていたのだと知る。


何も思い出してなかったという達哉に対して、菜月が達哉も約束を守ってくれていたのだからと言う。菜月が獣医になるまで、捨て犬は全部拾うという約束を、忘れていても実行していたのだと。

この場面と少し前のフィーナの言葉で、約束は大切だけど、それ以上に約束したいと思ったものが大切なんだと感じさせられました。


達哉が感じているように言葉にしなければ伝わらないということも。

そして、二人は遠距離恋愛でも乗り越えられる思う。
「手をつなぎたいの?」
「つなぎたいよ。ずっと、これからもずっと」


と。


最後に進学した後、再開する場面で互いの気持ちが微塵も変わっていないことを感じられる、これからの未来まで順調そうな終わり方はよかったかなと。


菜月ルートもかなり満足できました。
エステルルートとは逆に人の醜さがほとんどなく、元々深い絆がさらに深まる物語だったのも対比感があってよかったかな。