夜明け前より瑠璃色な -Brighter than dawning blue- 感想2 さやかルート
とりあえず、さやかルートの感想を。
カレンの出番が比較的多いのがよかった...というのは置いておいてと。
いや、思いっきり本音ですよ。ただ、メインはさやかなわけですのでと。
家族として互いを想う気持ちがよく描かれた優しい話でした。
さやかと達也が互いを思いながらも、家族を壊したくないからと思うがゆえに、達也を子供扱いしてしまっていたさやかの内面もよく書かれていたと思います。
そこを意識していたのに、受け入れるのが早いとは思いますが、これぐらいでいいんじゃないかと思ったりも。
で、麻衣に話すとき
麻衣の「まさか……この前のフルート、実はレンタルだったとか……?」
ここでの脱力感が程よくよかったかなとも。
大切な話とかで、よくある脱線ですが、いつかのフルートの話が、伏線だったとは...
肝心の話ですが、麻衣受け入れはやっ! と。 多分、2人のことを大切に思っているからこそ、受け入れられたのかなと。大切だからこそ受け入れられないときもあるでしょうが、そこは...まあ、やっぱり早いかな。
さやかルート最後の問題が、月に留学する話。
行きたがっていたはずのさやかがなぜか断ろうとして...
それを気にした達也はカレンに考え直すように言ってほしいと頼みますが、事情があるかも、たとえば家の相続税を払うために、頭を下げたくない人に頭を下げて借金していた可能性とかもあるかもしれないと。それで、立ち去ろうとした達也にある言葉を伝える。
「隠し事無く、何でも相談するのも家族ですが……相手のことを思うからこそ言えないことというのもあります」
これがさやかルートの一番大切な主題な気がしました。
その後、さやかと話して、何をしてでも本気で守りたいものができたら分かると告げられ、麻衣にその話をすることで達也は気づく。
自分を犠牲にして、家を守ろうと家族がすることの辛さを...ましてそれが自分のためにされることだったら、なおさらと
一週目のフィーナルートでは感じられなかった、達也の成長がここでよく感じ取られると同時に、なかなか気づけないこのことの重さがよく分からされました。
誰かのために行動することは、決してその誰かのためだけにはならない。自己満足でしかないかもしれない。だから、それを相手に気づかせないようにする。そこまで考えられるのが、大人なのでしょうか。
ヒロイン中唯一の大人であるさやかだからこそ、出せた話なんじゃないかと思います。
そして、そのことに気づけたからこそ、達也は、さやかに家族というものは簡単に壊れるものではないと伝えられ、彼女に月に行くことを選択できるようにしてあげられたのではないかと思います。
全体的に見て、上手くできていたんじゃないかと思います。
ルート関係ない人物としての、さやかの感想は、何かなごむなあと。
それなのに、しっかり家族を支えているところとかのギャップが大きく、だからこそ余計にいい感じだったんじゃないかと思います。
パッと見た感じで好きそうなキャラ(今回は菜月、翠)を後に回そうと思っていたのですが、さやかを最初(フィーナ1週目は強制のためカウントなし)にしてしまったのはもったいなかったかなとも。